マイセンの食器とは?歴史と人気シリーズと食器の使い方

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西洋白磁の頂点に君臨する名窯マイセンの食器で食事をしたり、客人を迎えることは、食器にこだわりを持つ方にとって一つのステータスと言っても良いでしょう。

そんなマイセンについて、これから食器を集めていきたい方に少しだけ、マイセンの歴史であったり、マイセンシリーズの紹介をしたいと思います。マイセンについてもっと知ることで、更にマイセンの魅力を知ってください。


マイセン(Meissen)の歴史について知ろう

ヨーロッパの王侯貴族が愛した、美しい白磁の食器。そのルーツは、意外にも日本や中国にあったことをご存知でしょうか。東洋では早くから磁器が製造されていましたが、13世紀末にマルコ・ポーロが書いた『東方見聞録』で、初めてその製造方法がヨーロッパに紹介されました。

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その後200年を経てヨーロッパとアジアを結ぶ海上航路が開かれると、日本の柿右衛門、古伊万里などが海を渡り、当時の王侯貴族たちは、その美しさに息をのみました。

特に、その魅力に取り付かれたのが、ザクセンのフリードリヒ・アウグスト強王でした。東洋のつぼや器を集めるだけではもの足らず、「磁器すなわち「白い黄金」を自らの手で作りたい。もしそれに成功すれば、金よりも高価な輸出品となって国家を潤すことであろう」と目論んでいました。

ザクセン州都ドレスデンの宮殿の一角にあった研究室で錬金術師のベドガーは物理学者チルハウスや鉱山師オーハインなどの助力を得て多年にわたる努力の末、硬質磁器を作るための正しい調合と格好の釉薬を見出し、1709年についに全ヨーロッパ待望の白色磁器を焼くことに成功しました。

アウグスト強王の命令で工房は、ドレスデンから北西へ25キロ離れたエルベ河畔のマイセン地方アルブレヒト城内に移され、ここにヨーロッパ最初の硬質磁器製造所が誕生しました。

マイセンに磁器工場が移築された理由として、陶磁器作りの秘法を守るたえめ、城塞ゆえ容易に監視が可能な立地条件とエルベ川による材料と製品の輸送が可能なマイセンが適当と考え、工場を移したそうです。
現在は、街から少し離れたトリエビッシュ渓谷にあり、マイセン磁器工場の屋根の中央には、シンボルマークの「青い双剣」の掲げられています。

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マイセンで最も有名なシリーズとして、白磁の器が有名である。
1713年、ライプツィヒの見本市で最新流行の服を着飾った貴族、裕福な商人たちの称賛を受け、目を釘付けにした出品作が、マイセン磁器工場から出品された白く輝く白磁でできたコップ。触れれば壊れそうな茶碗など今までヨーロッパには無かった。

白鳥のような白さで混じりけの無い気高さは、カオリンと呼ばれるきめ細かい灰色味を帯びた土で、現在はザイリッツという小さな村の一隅にある鉱山で国立マイセン磁器製作所専用に採掘されている。

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魅了するマイセンのデザイン

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マイセンと言えば、ブルーオニオン、というくらい、有名ですね。ブルーオニオンと言えば、惹きつけるような青の色合いであるが、このコバルトブルーの絵具は、錬金術師のベトガーが開発した当時の秘法をそのままの方法で調合しています。絵付け後、釉薬をかけて窯の炎をくぐると、透明な光沢のある肌の下に鮮やかなコバルトブルーの模様が生まれてくる。

模様を寸分狂わずに描くのは、大変で簡単な模様でも1ヶ月、複雑な模様で3ヶ月から6ヶ月はかかる。その間に何回も火入れをし、そのたびに洗顔を調整して完成していきますが、1日8時間、一筆一筆、全神経を集中させ、繊細に描きあげていくほどのこだわりがあります。

でも、実は、これは誤解が生み出した産物。言うなれば、美しき誤解でしょうか。中国の磁器に描かれていたのはザクロだったのですが、ザクロを見たことがないヨーロッパの職人が、似せて描いたのがオニオン、つまりタマネギだったんです。

輝く白に、さわやかで高貴なブルーで描かれたこのデザインは大変な人気になりました。その後カールスバードやフッチェンロイターでも同じデザインの食器を出していますが、これは、マイセン窯から逃げ出した職人によって、デザインが外に持ち出された結果とは驚きです。

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自然界の美しさを描くことにかけても、マイセンは第1級です。フラワーシリーズ、バードシリーズ、フルーツシリーズなど、どれをとっても、その精緻な筆遣いに圧倒されます。

中でも、銅板画技法を用いて書かれた細密画「最高級の花」シリーズは美しい金彩をまとい、カップ&ソーサー1客で百万円以上もする物さえあるほどです。

アラビアン・ナイト、サマー・ナイト・ドリームなども豪華なシリーズで、

ため息が出ますね。

マイセンを使いましょう。

ブルー・オーキッドや波の戯れ、青い花、マイセンのシンボルをそのまま用いた双剣マークのシリーズなどは、白とブルーの美しさという、マイセンの魅力を余すところなく体現しており、しかも現代的で使いやすいものです。どんなお料理をのせたとしても、ため息が出るほどおいしそうに見せてくれるでしょう。

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マイセンは、ブランド食器の中でも、特に高価といえます。それだけに、ディナーセットすべてそろえるのは夢かもしれません。でも、こんな買い方はどうでしょうか? たとえば、年に一回、記念日ごとに、好きなカップ&ソーサーを買うとか、大きさの違うお皿を一枚ずつそろえるとか。

マイセンのお皿でお友達とのランチパーティー。または、ひとりの時間にちょっと贅沢な、お気に入りの食器で飲む一杯のコーヒーや紅茶。考えるだけで至福の時間ではありませんか?

それから、大阪の阪急うめだ本店にはマイセン・カフェがあり、あこがれブランドの器に美しく盛られたランチ(写真参照)やアフタヌーン・ティーを楽しむことが出来ます。盛り付け方をはじめ、ブランド食器を生活の中でどう生かして楽しむか、とても参考になりますよ。

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